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東レ、岐阜工場でポリエステルフィルムの生産能力を増強

Jul 09, 2023Jul 09, 2023

2022 年 10 月 10 日 | メアリー・ベイリー著

東レ株式会社(東京)は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)製造用二軸延伸ポリエステル剥離フィルム「ルミラー」の生産能力を60%増強することを決定したと発表した。 同社は今回の岐阜工場の改修に80億円を投資する。 新しい施設は 2025 年に稼働する予定です。

東レ、積層セラミックコンデンサ製造向けルミラー離型フィルムの生産能力を増強(出典:東レ)

MLCCは、多層セラミック誘電体と金属電極を組み込んだチップタイプのコンデンサです。 通信機器、家電、自動車などあらゆる電気機器に採用されています。 MLCC 市場は毎年少なくとも 10% 拡大するはずです。 主な推進要因は、電気通信における 5G/6G の進歩と、電動車両の普及によるユニット設置の増加です。

東レは世界の MLCC 離型フィルム市場をリードしており、これらの製品を日本の三島工場と岐阜工場、Penfibre Sdn. で生産しています。 日本は剥離フィルムの最大の消費国であるため、この国内アップグレードにより、東レはMLCC市場の拡大を迅速に活用できるようになります。

ルミラーは、東レが数十年にわたるフィルム開発の経験に基づいて開発した、驚くほど滑らかなフィルムです。 このフィルムはセラミック層を薄く、凹凸のない仕上がりにします。 多くのMLCCメーカーに採用されており、MLCCの小型化・大容量化に貢献しています。

東レの新ラインは国内最大級のMLCCフィルム生産能力を有し、既存ラインの品質向上力を体現します。 この体制により、東レは今後数年間、より薄くて滑らかなフィルムを求める市場の需要に応えることができるようになります。 同社は、フィルムを収集して再利用する現在の取り組みに対応できる施設を探しています。 東レでは、汎用品から高付加価値品、環境負荷低減グレードまで幅広い製品を生産し、お客様のさまざまなご要望にお応えしていきます。

東レは、岐阜工場の生産能力増強により供給体制の強化・安定化を図るとともに、通信・自動車用途でのMLCC需要の高まりに対応し、4つの生産拠点を通じたグローバル事業の強化を図る。